
メタリック色やパール色のような光輝材を含む色材の色管理について産業界からの要望が高まっている。しかし従来の測色計ではメタリック色やパール色の品質管理は不可能であった。 その原因は、これらの色材は観測角度によって、色が大きく変わって見えるからである。
このため近年、研究サイドから多角度測定の必要性が叫ばれ、いくつかの具体的な方法が提案されている。その中から、実用的な測定方法として取り上げられているものに、デュポン方式とDIN方式がある。産業界ではここ数年にわたり、これらの方式を用いたメタリック食やパール色の定量的な管理について研究が進んでいる。
このような背景の中から目視評価と良く整合性のとれた分光測色計が開発され、産業界の一部で実用化の動きが活発になってきたのでここに紹介する。
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![]() 図1 |
![]() 図2 |
反射物体色の一般的な測色モデルとメタリック色の発色モデルを図1に示す。 |
ここで紹介する多角度分光測色計の測色原理図を図2に示す。 |

測定は非接触で、サンプルの大きさに制限がない。
測定ヘッドを自在に変えることにより、微小面〜100mmφ程度までの面積の測定が可能。
また、ガラス、メッキあるいは金属などの測色に向いている 0°〜 0°の測色ヘッドや、液晶、パール、メタリックなどの測色に適正な多角度測色ヘッドの装着が可能である。
1回の全分光値読み取りスピードが、1/1000秒以下と超高速である。実際にはもっと速く、1/1000秒の中で5回の測定をして、その平均値を表示している。このため、ほとんどのオンラインスピードに対応可能である。
また、たとえば、これをX-Yテーブルに載せた場合、A3ノビ用紙の測色ポイント800点を約6分で分光測色できる(測定ヘッドの移動時間を含めた1サンプルの測色時間を、約0,5秒に設定した場合)。
24時間のオンライン測色が可能である。ダブルビーム自動補償方式なので、長時間にわたり再現性を確保できる。測定データを色彩管理ソフト上で数値・グラフ化し、24時間の色彩トレンドグラフとして分光値や色彩値の品質管理などが出来る。
片手で持てるほどの小型・軽量なので、さまざまなラインに簡単に設置が可能である。
外光によるフリッカー雑音に非常に強く、安定したデータが得られる。
微弱な振動や揺れも、補正技術の採用によって安定したデータが得られる。
測定ヘッド部に電気部分を持たないファイバープローブを採用することにより、半径5〜6mまで伸ばすことができる。また、防爆が必要な環境あるいは高温・高圧下、さらに真空中にも設置が可能である。
データ出力は広い工場ラインを考慮し、RS-232Cのほか4-20、および構内無線など柔軟に対応が可能である。
オンライン管理用Windowsソフトを標準で用意し、特注ソフトにも柔軟に対応している。
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カラーロボIIIの機器構成例およびパソコン画面例を以下に示す。なお、構成は対象物によって変わることもある。また、パソコン画面も同様に、ユーザーによって変わることもある。
カラーロボIIIでは校正も含めて、コントロールの全てはパソコン画面上からの指示となる。測定動作は、あらかじめパラメーターシートに記述された角度や位置に従って、順次実行される。測定結果は、日時や色彩情報と共に角度や位置情報も加えて、一測定ごとに表示される。 これらのデータはデータベースに保存されており、いつでも呼び出して表示させることができる。その際、表色系や光源および視野などを変えて表示させることも可能である。 |
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